2009年08月30日

ターバン 野口 作り 方 その4 野口 英夫

医師であった渡辺淳一さんは、「遠き落日」で野口英夫の人生を暖かく描きました。

野口英夫を主人公とした、子供向けの偉人伝は昔から多く刊行され、
日本人であれば、誰でも知っている医学研究者でした。
(子供向けの偉人伝では医者として紹介されていたと思いますが・・・)

何かのきっかけで、野口 英夫を調べた時、
「同僚のアメリカ人達からの評価は、野口は自己顕示欲の異常に強い
自己中心的な人物であった」

という記述に遭遇し、私の中にあった野口英夫に対する
偉人像は、もろくも崩壊しました。

似た記述がWikipediaにもありました。

「細菌学の権威として著名であるが、医学研究者としてのスタイルは、
膨大な実験から得られるデータ収集を重視した実践派といえる。

想定される実験パターンを全て完璧に実行し、
尚且つその作業は驚異的なスピードと正確さをもって行われた。

この特異な研究姿勢から、当時のアメリカ医学界では野口を指して
「実験マシーン」「日本人は睡眠を取らない」などと
揶揄する声もあったという。」

坪内逍遥の流行小説「当世書生気質」を読んだところ、
弁舌を弄し借金を重ねつつ自堕落な生活を送る登場人物名が
野々口精作であることにショックを受けたようです。

登場人物の名前が似ていて、野口自身も借金を繰り返して
遊郭などに出入りする悪癖も、登場人物と同じでした。

この小説のモデルが自分であると邪推される可能性を懸念して
悪戦苦闘の末、「英夫」に改名するというエピソードや

渡米資金を得るために、斎藤家と婚約を交わすも結婚をずるずると
引き伸ばし、婚期を逃す事を恐れた斎藤家から幾度も婚約履行の
催促が来るのに対しては、

数年は研究で帰国できないと宣言し、更には欧州への留学資金を
数千円要求するなど、といった人間性を疑うような
エピソードもあるようです。

そんな野口英夫を暖かく描いた渡辺淳一さんの「遠き落日」は、
野口英夫を千円札の肖像画に推す、一因であったのではないかと
邪推しています。

「ターバン野口」で遊ぶ時も「遠き落日」を読んでいれば、
尚更、「ターバン野口」への愛着が強まるかも知れません。




posted by ターザン at 17:40| Comment(0) | ターバン 野口 作り 方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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